シークレットゲームBlackJack/Separater

   



第十話 第一犠牲






 一際大きかった爆発の粉塵が閉鎖された環境ゆえに正志達のところまで届く。屋内だというのに強烈な風塵で髪が翻弄される。ほこりの独特の臭いで鼻の奥が熱くなった。
 風に乗ってきたのはほこりだけではない。真新しい火薬の匂いと焦げた匂いもする。
 それは―――――――――人が一人、死んだ名残。

「おい、今のホントに死んだのかよ―――――――!?」

 立ち込める煙で未だに視界は悪く、数十メートル先の通路はフィルターがかかったようにより薄暗く、青年がどうなったかは確認できない。
 だが、はっきりと青年が爆炎に飲み込まれるのは見えた。数十個もの地雷をあんな至近距離で受ければ大怪我ではすまない。
 あれは、本当に死―――――――――――

「―――――っは、はっっっ――――はぁ」

 自然に正志は自分の呼吸が速くなるのを感じた。自分の喉が出すものとは思えない音量とリズム。―――――――リズム?
 いくらなんでも自分の呼吸と聞こえて来る音がかみ合わなさすぎることで、正志はその呼吸音が自分のものではない事に気がついた。
 音は正志の下方、小さな頭から聞こえる。

「はっ、っっっ、っは」

 此処愛は目を見開いて通路の奥を見ていた。髪でほとんど隠れている額に汗が浮かび、蒼白な表情で呆然としている。小さな胸は走った後のように速く上下して、呼吸も苦しそうだ。あきらかに過呼吸を起こしていた。

「い、いま、ひとっ、人がっ――――――」

 正志自身もかなりショックを受けたので気が回らなかったが、人が爆発に巻き込まれる―――死んだかもしれない場面を直視したのだ。まだ年端もいかない彼女がとてつもない衝撃を受けるのは当たり前である。

「ココちゃん」
「いっ、いま、ひっ、人がっ、ころ、され―――――――!」
「大丈夫だよ、大丈夫」
「うぁ、うああああ!」

 抱き寄せて落ち着かせようとする正志のワイシャツにしわがつく程しがみついて、此処愛は泣きこそしないものの嗚咽をあげて顔を押し付ける。

「お、おい、どこ行くんだよ」
「確認してきます。もしかしたら重傷で生きているかもしれません」
「そ、そうか、そうだな。まだ生きているかもしれない」

 立ち上がってまだほこりが立ち込める通路に向かう朝凪に続いて、細波も腰を上げ若村も脇を通った朝凪に続いていく。

「じゃあ、僕も様子見て来るから待ってて」

 男三人に続いて正志も通路に行こうとする。確かめなくてはいけない。本当に男は殺されたのかを。《ゲーム》が本当であるかを。

 ごくりと唾を飲み込み正志は自分の顔がこわばっているのを感じながら立ち上がる。その腰にココアは抱きついた。

「い、いやっ、行っちゃやだぁっっ!!」

 長い髪をしていて物静かに丁寧な言葉遣いで外見より大人びている。それが正志による此処愛の印象だった。そんな彼女が目に涙を浮かべ悪夢を見て親に縋る、どこにでもいる当たり前の子供のようだった。  驚く正志の反応を見てはっと大声を出したことに気付き口調を丁寧なものに戻す。

「え、えと、行かないで、ください。お願い、します」

 それでも掴んだワイシャツは離さない。

「んー…………」

 常時ならばそのくらいのかわいいお願い二つ返事で聞くのだが、今は青年の安否――――《ゲーム》の真偽を確認しなければならない。
 悩んだ正志は此処愛を立ち上がらせて抱き寄せた。

「ひゃあっ」
「一緒に行こっか。こうして目をつぶれば何も見えないだろうし、大丈夫だよね?」
「……………はい」

 これからショッキングな光景に出くわすかもしれない場所に少女を連れていくのは気が引けるが仕方がない。

 此処愛はそれでも付いて行きたいようで、目をつぶり正志の胴に腕を巻きつけ体を押し付けて来る。
 まだ女性らしい丸みがなく骨格で固い体からとくん、とくん、と心の臓の鼓動が伝わる密着で、それが赤ん坊が親に寄せるような根拠のない信頼のように感じられて胸がざわついた。

 胸に抱き寄せる、には慎重差があり過ぎて腹に顔をうずめるようになるが視界がふさげれば問題ない。

 なかば抱えるように正志は男達の後を追う際に、ちらりとエントランスに残っている留々菜を見る。彼女は茫然としているだけで、此処愛のように取り乱すこともなければ男達のように行動をしようともしていない。
 そっとしといた方がいいか、と判断した正志は腰にひっつく少女をひきつれてエントランスから通路に出る。

 通路を薄暗く照らしていた蛍光灯は爆発で割れて数が減っていた。明りの間隔がまばらで深夜の地下鉄の通路を連想させる。爆発の爪痕でむき出しのコンクリートについた焦げ跡がその寒々しさを上乗せしていた。
 蛍光灯の破片をパキパキと踏みながら数十メートル歩いて、男三人に追いついた。

「あのー………」

 話しかけようと近づこうとしたが、温泉の硫黄を数倍酷くしたような、ツーンして胃がせり上がるような臭いが鼻について思わず足が止まってしまった。
 前にいた若村がネクタイをゆるめながら振り向いた。その顔はこわばっていて、自分の親ぐらいの年齢の人間がこんな顔をしてるなんてドラマ以外では見たことないな、と正志はぼんやりと思った。

「これは人が燃えた臭いだな。若手の頃、火事にあった部屋がこんな臭いだった。胸が悪くなっても仕事だから我慢したが、中にあった遺体を見て数週間は肉を食えなくなったな」
「じゃあ、本当に…………?」
「見てみればいいじゃねえか」

 通路の真ん中に立っていた細波が振り向きざまにのいた。彼の顔もまた、引きつっていた。
 自分の顔をもそうなっているのだろうか? 細波が壁際に動いたせいで彼の体で隠れていた光景を見て正志はそう思った。

 通路のちょうど真ん中に人間らしきものが倒れている。
 らしきもの、というのはそれが人間であると確信が持てなかったからだ。 燃えた人間というよりも、焼けたマネキンに見えた。
 うつ伏せに倒れ、着ている服が焼き焦げて腕に巻いていた赤いバンダナも元の色がわからないくらい焦げている。焼けた服からただれた皮膚がのぞいているが、そこが布の燃えカスなのか皮膚なのか判別がつかない。顔は床を向いていてわからないが頭、髪が燃えてほとんど残っておらず、それがより一層マネキンみたいであった。

 遠目であったが爆発の前に見た青年とは似ても似つかない姿だ。

「これ、本当に…………?」
「そうでしょうね」

 しゃがんで何かを調べていた朝凪が立ち上がりながら言った。正志は言いつけ通りぎゅっと目をつぶっている此処愛の耳を両手でふさいだ。

「見ての通り致命傷で即死しています。死因は火傷によるショック死か爆発による脳挫傷ですかね。火傷の損傷具合、歯の並び方、眼球の破裂具合、そしてこの臭い。
 これがマネキンなら僕はロボットで君は宇宙人かもしれません」
「…………つまり、本当に殺された?」
 ――――――本当ニ人ガ死ンダ?

「そうでしょうね」
「じゃあ、《ゲーム》も本当?」

 ――――――本当ニ殺シアエト?

「そうでしょうね」

 淡々と事実だけを答える朝凪。
 それは人が一人殺されて、殺し合い《ゲーム》が本当だということ。
 まさか、馬鹿な、と考えていた荒唐無稽。
 首輪を、PDAを、命を掛けて殺し合う《ゲーム》が現実となった。

 悪夢が現実となった。

 各々がその事実を噛みしめ途方に暮れていたのはそんなに長い時間ではなかった。沈黙を破って正志が口を開いたからだ。

「…………………………これから、どうしよ」
「どうする、とは?」

 思わぬ発言で正志に視線が集まる。腰につかまる少女の頭を撫でながら、話し始めた。

「《ゲーム》が本当になったのならすぐにでも行動を開始しないと」

 人殺しの《ゲーム》なら、一秒でも時間が惜しい。《ルール》に書かれていることも全部本当なのだろうから、首輪を外さないと死んでしまう。

《ゲーム》が始まったのなら、勝利するための行動を起こさねばならない。
 サッカーならボールを追う。
 ボードゲームならサイコロを振る。
 射撃なら弾丸を込める。
 人殺しのゲームなら――――――どうするべきか。
 具体的な事はわからないがこうして時間を潰すのは得策とは言えない。

「僕も同意見ですね。《ゲーム》が本当であるのならこれからのことを早く決めないといけませんね。でないと、こうなってしまいますから」

 数分前まで動いて生きていた元人間を一瞥して朝凪は同意する。つられて思わず見てしまった若村は苦笑する、のに失敗してひきつるように口の端を歪めた。

「…………君たちは冷静だね。私はこんな場所で死体を見ただけで、正直もう限界だよ。警察といっても最近は見る機会もなかったから…………最近の若者は皆こうなのかい?」
「僕は大学時代、アメリカの医大でインターン研修を受けていましたからね。むこうはテロやら銃やら物騒なのでこのぐらいは慣れています」
「…………死体を見るのは、初めてじゃない、から、かな」
「す、すまない。無神経だったな」

 慌てて弁解するが、聞かれた二人は(細波は無視した)大して気にしていないようだ。こんな場所でいつも通りでいられる方が無理である。
 無論、それは正志の考えであって、こんな状況でさえも自分を失わない人間はいる。

「俺は別行動させてもらうぜ」

 軽薄そうな笑みを浮かべ細波は胸元のシルバーアクセサリーをいじくりながら言いのけた。

「《ルール》も集まったし、もう一緒にいる理由はねえよな。俺ぁ一人で行くぜ」
「な…………こ、こんな危ない建物の中で一人で行くなんて危なすぎる!」

 慌てて止める若村に細波は嘲笑を隠そうともしなかった。

「危ないのは建物よりも人間だろ。殺し合いの《ゲーム》なんだぜ。一人でいる方が何倍も安全だ」
「なおさら一人でいるのは危険だろう。あと六人いるはずだが、こんな状況なのだから全員が全員友好的とは限らない。ここにいる人間だけでも力を合わせなければ」
「ハッ、力を合わせる? いつ襲いかかってくるかわからない人間を信用しろってのかよ。隣の人間が殺しにかかってくるかもしれないんだぜ」
「そ、そんな馬鹿な事が!」
「馬鹿なこと? 《ゲーム》自体が馬鹿な事じゃねえか。いいか、首輪を外さないと死ぬんだぜ。ルールにあった首輪の解除条件には殺すことが絶対条件のがいくつもあったろ」

【A】女王殺し。
【3】三人殺し。
【9】皆殺し。
 どれもこれも誰かが死ぬのが絶対条件である。

 此処愛の耳をふさいで、ただ抱き寄せていた正志は思い返していた。始めに見たPDAの画面は【A】。首輪の解除条件は―――【Q】PDA所持者を殺すこと。

 誰かを殺さないと、生きて帰れない。


「そんな人間が隣にいるかもしれないんだぜ。んなのと行動できっかよ」
「たしかに簡単のならともかく、3つ程、絶対に相容れない条件がありますからね。他にも首輪を発動させたり集めたりする条件も場合によっては他者を傷つける必要がありますね」
「お、おい! 君までそんな事を………」

 思わぬ所からの否定的な意見に若村は制止しようとするが、意にもかいさず朝凪は細波の意見に同調するように補強するよう続けた。

「よしんばPDAを見せあったとしても【ジョーカー】がありますからね。騙して背中から刺される可能性もゼロじゃないです」
「だろぉ」

 A〈エース〉からK〈キング〉までの十三種類のPDAとは別にある十四番目のPDA【ジョーカー】の効果は偽装。他の種類のPDA〈トランプ〉に偽装する事が出来る(らしい)。
 互いの信頼を得るためにPDAを見せ合い〈解除条件〉が危険なものではないと確認しても、それが【ジョーカー】なら何の意味もない。信用して寝込みでも襲われ抵抗する間もなく殺されてしまうだろう。

「それに賞金の二十億もあるぜ。金欲しさのヤツが現れないとも限らねえだろ。その上自分の命がかかっていやがる。こんな国士無双十三面待ちがわかっていて振り込む馬鹿はいねえ。それに―――――――賛同者もいるみたいだしな」

 銀の指輪がはまった指で示した先のエントランスには誰もいなかった。
 留々菜がいなかった。

「……………! 小鳥遊さんは!?」
「抜け目なかったってことだろ。俺らがうだうだやってる間にもう動いてた、ってことは見かけによらずしたたかなネエチャンみてーだな」

 くっくっくっ、と笑いを噛み殺そうとしたが上手くいかなかったように細波が喉を震わせる。

 何も言わずにいなくなっていた。
 留々菜が《ゲーム》に乗ったという事だからだ。
 逃げるにしろ、首輪を外すにしろ、《ゲーム》に勝つために行動を開始したという事だ。

「女だからなあ。こんな無法地帯に男といるのは嫌なんじゃねえか? 大変なこって、女は。ま、これで俺も文句を言われる筋合いはねーよな。じゃあな」
「ま、待つんだ! 話はまだ終わってない!」

 倒れている骸の脇を通ってエントランスの反対方向へ別れようとする細波の腕をつかんで若村は止めようとするが、一睨みと一言で思わず動きが止まってしまう。

「オッサン、今は《戦闘禁止時間》だ。この男みたいになるぜ」
「――――――っ!」

 開始から六時間後までの戦闘禁止時間。《ルール》を破ったものにはペナルティがある。
 ペナルティは―――――――死。
 その結末にたどりついた死体を見て、ああなってしまうことを想像してしまい、すくんでしまったのだろう。
 一瞬の躊躇をニヤリと笑って細波は足早に去っていく。

「じゃあな。《ゲーム》に参加する気は今んとこねーが、殺し合いにならねーといいな」

 去り際に、棘を残して去っていく。ちらりと耳をふさがれて正志の腕に収まる少女を嘲笑うかのようにすがめた。

「そんなお荷物抱えて、どこまでその平和主義を貫けるか見物だぜ」
「な……………おい!」

 反論しようと若村が声を上げるが届くよりも前に早歩きで角を曲がって姿を消してしまった。

「………………な、なんて男だ」
「…………………」

 言葉もなく見送ってしまった若村は細波が消えた角を見ながらつぶやくが、正志の視線は別の所に向いていた。自分にしがみついている少女へ、だ。

 胴に回された腕は温かいが、簡単に折れてしまいそうな細さ。ワンピースから伸びた足も細く、走り回る姿は想像できない。抱きつかれるのは温かいが、震えていて動きにくい。丁寧な言葉遣いで同年代の子よりも大人びているが、やはり子供である。

 お荷物。
 そう言われて一瞬でも同意しそうになった自分が正志は嫌だった。

「………………」

 体を押し付けて抱きつく様は縋りついているみたいで、そう見えてしまったことも嫌だった。
 耳をふさいでいた手をどけて此処愛に聞いてみる。

「ココちゃん」
「…………………はい?」
「これから、どうしたい?」
「………………えと?」

 聞いた意味がわからなかったのか不思議そうに見上げていたが、聡い少女にはなんとなくでも意味が伝わったのか心細そうに答えた。

「………………あの、えと、一緒にいて、いいですか?」
「いいよ、一緒に行こっか」

 より強く服が握られるのを感じながら、安心させるように笑いかけ頭を撫でた。思い通りに此処愛は目を細めるが、正志は自分の表情がこわばるのを感じていた。

 こんな知らない場所で人が死ぬという恐ろしい状況で頼れる人間が自分しかいないのだから、彼女が離れようとするわけがない。
 それを見越して答えがわかっている質問をしたのは、理由が欲しかったのかもしれない。

 自分のことは自分がよくわかる、なんて言葉を正志は好きではなかった。自分のことなんて誰よりも自分がわからない。過去を思い返して、何故あんなことをしたのかどうして別の行動をとらなかったのか回想・後悔・反省することなんてよくあることだ。
 だから、わからなかった。目の前の少女をどうしたいのかというのかを。
 彼女を守るべきか、彼女と一緒に逃げるべきか、彼女を置いていくべきかを。

 今まで誰かを守るだなんてことは経験したことのない正志には彼女を守りきる自信がなかった。自分の 命も危ない状況で、殺し合い―――誰かが殺しにくるかもしれない状況で、喧嘩すらもしたことがない自分がか弱い少女の身を守りきることなんて出来るわけがない。
 どうするのが最善なのか、もしかするとここで別れておくのが最善かもしれない。

 わからなかったから、此処愛に判断をゆだねたのだ。責任を背負わせたのだ。言質をとったのだ。免罪符を手に入れたのだ。

 そんな臆病な自分が正志は殺したいほど嫌だった。
 彼女がそう応えてくれたことにどこかで安堵していることに気付かないまま、正志は此処愛の頭を撫で続けていた。

 それを見ていた青年がくすりと笑ってとんでもないことを言いのけた。

「じゃあ、僕も行きますね」
「な…………朝凪君まで!?」

 少女と少年のやり取りが終わったのを見届けていた朝凪は、そう言いだすと踵を返して歩き始めた。

「僕としては、誰かと行動することにメリットは感じませんから」
「だ、だけどな…………!」
「ですが、デメリットも感じないので付いてくる人を追い払おうとまでは、思いませんけどね」

 それは正志が言ったことと同じこと。拒絶はしないが、どうなっても責任は持たないと言っているのだ。
 自分のふがいなさを咎められているような気がして正志はなんとも言えない表情になる。

「…………つまり、僕達が朝凪さんと一緒に行動してもいいの?」
「お好きにどうぞ」

 勧めもしませんが止めもしません、と朝凪はエントランスに向かって歩き出す。

「私達も行こう」
「だけど…………」

 置いて行かれてはたまらない、というよりも朝凪を一人にしないように若村がせかすが、正志はまたもや此処愛の耳を押さえて抱えたまま動かないでいた。

「どうしたんだい」
「死体、どうしよう」
「………………あ」

 死体。青年のなれの果てが、まだ、廊下にうつ伏せにされたままだ。救急車で運んで行ってくれることもないここでは放置されたままになってしまう。
 そんな当たり前のことに気が回らなかったことを悔やむように若村は白くなりかけた頭をかいて苦い顔をする。

「どうしようもない………な。彼は、ここに置いていくしかない」
「……………それしかない、か」

 言い出した正志にも案があるわけもなく一目だけ向けると、黙祷する若村の横をすり抜けて朝凪の後を追った。
 黙祷している間に置いて行かれそうになった若村は、慌てて後を追う。


 跡には物言わぬ死体を残して、彼らの《ゲーム》は始まった。









『ゲーム開始より05時間49分経過/残り時間67時間11分』

 第十話 第一義性―――――――――――――終了




第十一話 反逆開幕






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