シークレットゲームBlackJack/Separater

   



第十七話 追走逃走





 走る音がこだまするのは壁も床も天井もコンクリートだから以上に、物音が空調の音すらせず何も動く物がないからだろう。
 電話も通じず外へ出る方法もなく人もいない、閉鎖された空間。

 そんな状況で追いかけられて緊張し耳が敏感になっているのかもしれない、と初嶺 未結(ハツミネ ミユ)はぼーっとした頭で考えた。
 未結の手をひいて走る力翔クンが後ろを見て悪態をつく。

「しっ………っつこいなあ、もう!」
「……………」

 並走する奏チャンも無言ながらも同じ気持ちのようで背後を見やる。
 たぶん彼女の眼には金髪の細波さんが追いかけてきているのが映っているだろう。その右手にもった凶器も。

「なんで…………なんで……………」

 未結には前を先導する奏チャンも手を握って導いてくれる力翔クンの声ももやがかかったようによくわからなかい。

「なんでっ……………!」

 未結の頭を占めるのはたった一つの疑問。

 どうして襲ってくるの―――――――――?

 同じ《ゲーム》に巻き込まれて人殺しを強要された被害者であるのに加害者の言いなりになる、つまり同じく加害者側に回るというのはおかしく、敵意を向けるなら同じ境遇の人間ではなくこんな状況を作った人々へのはずである。
 などという理性のある疑問ではない。もっと感情的な、なんで自分が敵意を向けられているのかわからない、というある意味もっともな疑問である。
 今まで20年の未結の人生で、子供特有の無邪気で残酷なイジメや女性特有の間接的で陰湿な嫌がらせには加害被害どちらも関係することはなかった。
 だから未結には敵意を向けられることに耐性がなかった。敵意を向けることに理解がなかった。漫画などから暴力の知識はあっても、見識はなかった。数分前まで話していた人間に襲われるという状況を認識できなかった。

 だから何故どうして、と英語のセンテンスを記憶するように頭の中で反芻するしかなく、答えが見つかるわけもないので円周率を計算するコンピューターのように延々と繰り返すしかないのだ。
 円周率計算に演算能力の全てをつぎ込んでいるコンピューターはマウスの動きはフリーズする。その手を少年が引っ張るのを止めたらすぐに止まってしまいそうである。

 少年は背後を追いかけて来る襲撃者を気にしながら先導する少女にたずねた。

「次はどっち!?」
「……………左、かも」
「かも!?」
「左」
「よしきたっ」

 廊下の先に二つ左右に別れていた通路を左に折れて走る。もし曲がった先に人がいれば惨事になるだろうが、人など全く見かけないこの建物では気にする必要はない。いるのは彼らと追跡者だけである。屋内では危険な速度で走っても危険はないのだ。
 危険はないが、問題はある。

 フロントから逃走を始めてから数分走っている。これをまだ、と言うかもう、と言うかは人それぞれだが未結にとっては〈もう〉である。
 もとより内向的な趣味の未結には人並の体力しかない。それでも走るだけならば10分そこら走れるであろうが、追いかけられて逃走という状況で万全の結果を出せるわけがない。

 追われているという心臓を絞るようなプレッシャーで、未結は肺が引きつるような痛みと棒のようになった足が床を蹴る感触を感じていた。

「……………っ」

 だからだろうか、感触がなく床を突く衝撃だけを伝えていた足から、衝撃がなくなった。がくんと体が傾く。疲労した足、おぼつかない頭、スピードを一切落とさず曲がった角、全てがかみあって未結の足が滑ったのだ。

 だが転げることはなかった。導いてくれていた力翔クンが止まることなくとっさに支えてくれたのだ。

「っと、大丈夫?」
「…………………いや」
「なんだって?」
「もう―――――――いやぁっ!」

 支えたのは体だけ。今まで表面張力のごとき限界で揺れていた感情という水が転びかけたというだけで簡単に器からこぼれ出てしまった。

「なんで、なんでこんな目に会わなきゃいけないの?」
「そ………れは」
「どうして? なんでっ…………?」

 言葉を出すと、当然だが呼吸できない。走っているのに呼吸を出来ないと余計に苦しくなる。それでもわめくのを止められなかった。
 彼に言っても意味がないのに、止められなかった。

「どうして未結がこんな変な所に連れて来られて、こんなことに巻き込まれなきゃいけないの? どうして未結が悪いの? 悪いことしたの? なんで、こんな《ゲーム》やらされることになったの? なんで、なんで、なんで?」

 未結よりも年下のはずの少年と少女が何ともないように走っているのも、未結の自暴を加速させる。
 自分だけでは走ることもできず、年下に手を引いてもらっているというのに。
 それがより一層、未結をさいなむ。

「なんで、なんでこんな簡単に人を襲えるの―――――――――!?」

 理解できない感情に未結の心は限界だった。
 みんなで解かり合えるかもしれないという希望も数秒で消え去った。もう無理だ。手を取りあえたと思った人間に殺されかけたのも、その人に追いかけられているということも、人を殺さないといけないという状況にあることすらも未結には耐えられなかった。

 だから、自棄になるしかなかった。

「もう、いや………置いていって………………!」
「………………」

 顔を伏せているから二人の表情はわからない。二人とも何も言わない。走る三人の靴音と背後から迫る靴音だけが聞こえる。
 口を開いたのは少年だった。







 細波 六郎(サザナミ ロクロウ)は持っていた〈ブツ〉を振り下ろした。
 狙うのはハタチくらいの女。清純そうな格好で巨乳という大物だ。童顔じゃなければ好みであったが、この際関係ない。

 どうして三人いる中でこの女を最初の獲物に選んだかというと、ただ単純な計算だ。
 学生服のガキは動きから見て素人だが、一応は男である。男は駄目だ。襲う意味がない。 もう一人もガキだが女。着物姿が異様であるが、厄介なのは服装ではない。動きだ。会話に入ってくるでも特に何をするでもなかった女ではあるが、動作ではなくその動きが厄介であった。

 道場の師範であった自分の祖父は、今にも朽ち果てそうなボロ屋に住んでいたというのに足音が全然しなかった。動作の一つ一つが自然、と言うべきか動きが滑らかで、いつの間にかいなくなっていていつの間にか背後に立っている、そんな人物だった。

 幼き日の六郎は祖父に尋ねた。どうしてそんなに静かなのか、と。答えは簡単だった。音が出るのは、余力な力があるから。空気が動くのは、余分な動きがあるから。人が気付くのは、余計な動作をしているから。最小の動力で最大の動作を滑らかに連続する、それ即ち〈武道〉なり。武道の技が染みつき極意を識れば、一挙一投足にそれは表れる。否、音もなく表れなくなる。

 当時は何言ってんだこのジジイとしか思わなかったが今ならわかる。武道なり何なり一芸を極めれば、それは日常の動作に微細に影響するのだ。音楽が好きなら鼻歌に、スポーツをしていれば姿勢が綺麗に、武道を極めれば動きが滑らかに。一芸に秀でる者、万芸に通ず。 日常的に武芸を極めていた祖父と生活していた六郎だからこそ気付けたといってもいい。この女がただ者ではないことに。こいつの動きがどこか祖父に似通っている、ということに気付けた。

 武道家としての六郎の眼力は目の前の少女から何の脅威をいだけないが、勘の方は警鐘を鳴らしていた。
 こんないいとこの箱入り娘にしか見えない少女が、師範に匹敵するくらいの実力を持っているというのだ。半信半疑だが、これは《ゲーム》である。恣意的に13人が選び出されたのなら、パンピーもいれば自分のような喧嘩好きもいるなら、若き才能を持つ人間がいてもおかしくはない。

 それで残ったのが女。

 生意気にも警戒していやがったガキは死体の方にさりげなく行かせて、不気味な女の方は死体に目を奪われた。二人の視線が、六郎を監視していた視線がなくなった。獲物はこちらを向いていない。
 これとない絶好の機会に六郎は慌てず自然に、建物の中で拾ってベルトに挟んであった短くて細い〈ブツ〉を取り出して、思いっきり振り下ろしたのだ。

「きゃっ…………!」

 女はこっちを向いたが遅すぎる。〈ブツ〉は猛然とした勢いで、当然のように外れた。

「はっ、イイ感度してんなっ」

 一撃が外れたのは女が避けたからではない。口調こそ軽いものの六郎の表情は引き締まっていてもちろん、六郎がわざと外したのではない。着物女が巨乳女の腕を引っ張りずらしたのだ。
 引っ張った力が強かったのか巨乳女の体に力が入ってなかったのか、簡単に着物女に抱き寄せられた。

「………………」
「な、なに、が…………」

 まるで想定内の事態かのように無表情な着物女と、まるで予想外の事実かのように驚く巨乳女。
 次手を繰り出そうと数秒前までのチャラい雰囲気が完全になくなった目をすがめると、「ひっ」と巨乳女が怯えた声を出した。

 それでためらうような腑抜けた根性を六郎はしていないが、次手が繰り出されることはなかった。

「何やってんだああああああああああ」

 奇声というには気の抜けた大声が背後からかけられた。目ざとくガキが異変に気付いたのだろう。だが六郎は慌てない。視界に二人の女性を収めたまま振り向くことをせずに、床を蹴って後ろへ跳んだ。

「はぇ?」

 そこで初めて振り向くとすぐ目と鼻の先に、駆けよってこようとしていたガキの間抜けヅラが目に入る。そのガキの腹に向かって振り向きざまの肘打ちをぶちかますと「ぐごっ」と肺から強制的に空気が吐き出される音が聞こえた。

 視線は女二人に向けられたままで、着物女は無表情のままだが巨乳の方は口を押さえながらも短い悲鳴を上げる。ガキに視線を向けていないのはすぐ傍のガキよりも、着物女の方が脅威だと六郎の勘が告げていたからだ。

 だが所詮は理屈のない予想である。現実だと刑事が直感で犯人を当てることもできなければ、映画のように弾幕を避けられることもない。

 ゆえにその拳も予測できるものではなかった。

「………………!」 「おりゃ!」

 気の抜けた掛け声がなければその不意打ちを食らっていただろう。六郎は身をひるがえして拳を空ぶったガキから距離をとる。

「うーむ、やっぱり喧嘩は得意じゃないな」

 けほけほと咳込みながら締まりがないというかアホっぽい苦笑いでガキは手をぐーぱーしている。

「…………………」

 表情には出さないが六郎は驚いていた。
 ガキに向かって放った肘打ちは肺から空気どころか血反吐を出さんばかりの威力を秘めていた。少なくともすぐに苦くも笑えるようなチャチな一撃では絶対ない。予想がはずれていたのかガキは使い物になる≠謔、だ。

 内心で細波は舌打ちする。背後にはトロい女一人と警戒すべき女一人、目の前には今こうして対峙しているやっぱり姿勢≠ェなっていないガキ一人。挟まれているのは不利である。

 有利なのを理解しているのかガキが距離を詰めてこないまま話しかけてきた。

「どういうことですか? 細波………さん」

 咎めるような視線を受けながら六郎は手の中のブツ――椅子の格子のような背もたれを壊して手に入れた木製の即席警棒を放り捨てる。丁度いい細さで服の下に隠すことが出来たがもう不要である。

「いきなり襲いかかってきて、どういうつもりですか?」
「決まってンだろ、この《ゲーム》に乗っかることにしたんだよ」

 襲われておいてどうもこうもないというのにガキののんきな質問に呆れながら返した。

「ゲームってこの人殺し《ゲーム》を? 正気ですか?」
「正気だからだ――――――――ろ!」

 一度はがした人畜無害な皮を再びかぶるのも馬鹿らしいので拳の返事をしてやる。身を沈ませてボディーへ向ける左拳のジャブ。さがって避ければ追撃の右ストレート。六郎の右側へ避けても同じ。唯一の正解は左拳をスレスレでかわしての左側への回避だけである。

「とう!」

 気が抜けた声だが俊敏な動きでガキは正解である左側への回避を選んだ。言うは易し行うは難し、というのはそのままこのような状況だろう。攻撃されて反射的に避けるのではなく頭で思考して回避するのは並ではない。最小の時間で最大の回避を速やかに行動する、それこそ武道の真髄である。

 だがそれを潰すのも武術の心得。

「――――――――はっ、甘ェ!」

 六郎が見せたのは己の左側へ避けたガキへの後ろ回し蹴り! 左拳が空振りした勢いを利用した、傍から見ればノーモーションに見えただろう不可避の右足。正解など元よりない、武術とはそういうものである。漫画のように必殺技などない、一撃一撃が必殺の殺し技。

 というのに。

「うわぁっ!?」

 そのガキは避けやがった。避けたというより、逃げた。いくら必殺の技でも当たらなければ意味がない、という遠回りな表現ではなく本当に逃げやがったのだ。

「おいおい……………」

 体を起こした六郎はトーンの低い声を出した。視線の先にはエントランスから一目散に廊下へ逃げだしたガキの後姿である。

 はー、っと六郎は肺から息を吐き出した。
 女二人が襲われていたから助けに入ったのに見捨てて逃げだしたから―――――――ではない。エントランスにはもう六郎以外にいないのだから。
 ガキに気を取られている内に女二人は既に逃げだしていたからだ。

「はっ――――――なるほどなぁ!」

 逃がす気はなかったし、注意も払っていた。ガキがアイコンタクトなどすればその目の動きで気づき、背後の女二人が何らかの動きを見せてガキがそれを注視してもその眼球の動きで気付けた。
 そのはずだったのが、まるで示し合わせていたかのようにガキはそんな素振りを見せることなく六郎の気をひき、その隙に女二人は逃走した。

 事前に決めていたのか、それとも出たとこ勝負の作戦なのかはわからないが、どちらにしてもやはりガキは予想以上に使い物≠ノなるようだ。

「はっ………………くくっ」

 一度目の笑いはガキの実力を見誤ったことへの自嘲、二度目の隠しきれない笑いは予想以上に面白くなりそうな《ゲーム》への期待だ。ただ殺す×11を繰り返すだけの単純作業可と思えば、少しは楽しめそうな遊び〈ゲーム〉に六郎は笑わずにはいられなかった。

 文字通り首を賭けた殺し合い。
 初めてではなく、何回も行われている形跡のある殺人試合。
 人を殺しても罪に問われない状況。
 二十億の賞金。

 こんな条件が、面白い状況がそろっているゲームに乗らない理由が、元より反社会的で快楽主義である六郎にはなかった。

「さて――――――――追いかけっか!」

 数秒ではあるがハンデを背負い六郎も三人に引き続きエントランスから走り出る。

 迷路のような入り組み、迷い路のように特徴のない灰色の廊下は自分がどこにいるかなど見当すらつかせない。

 しかし、追跡は容易だった。コンクリートの廊下と無音の建物は足音がよく響いて逃げる者の存在を声高に主張し、角を曲がれば向こうが角を曲がるまでの数秒とはいえ姿を視認できる。

 何よりも、遅い。
 全力で追いすがろうとすれば容易な速度だ。距離もせいぜい通路一つ分であり、百メートルを11秒フラットで踏破する六郎にとってあって無いに等しい距離である。

 距離を詰めて追いつかないのは、それが目的だからだ。
 そもそも単純にヤろうと思えばエントランスで出来た。不意打ちにしたってわざわざ椅子を壊してまで手に入れた棒っきれを使わなくても、六郎の場合ガキにしてみせたように己の鍛え上げた拳だけでも十分脅威である。

 答えがこれだ。
 どんなに着物女とガキの足が速かろうが、一番遅い人間に速さを合わせなければいけない。
 襲われた恐怖で足がすくむトロそうな女に、だ。
 わざわざ六郎がらしくない小細工を打ったのはそのためである。
 善人のふりをして近づいたのも、わざわざ脅威がわかりやすい凶器をわざわざ使ったのもそのためだ。

 最善はあの場で三人を潰すこと。朝凪とゆかいな仲間たち(三人組に朝凪について黙っていたのは〈もう一つ〉の目的のため)と別れた後に再びエントランスへ戻ってきたのも、地雷から逃げてきた男の跡を追ってのこのこやってくる他の参加者のメンツを確認し情報収集をしてから、あわよくば仕留めるためだ。それは着物女を見た時点で諦めたが。

 ならば次善は戦力を殺ぐこと。
 一人ならば回りくどいことなどせずに獲る。二人ならば奇襲で一人を潰してから、もう一人を料理する。四人以上ならば情報収集に徹する。中途半端なのが三人という人数だ。仕留めるには少しばかり人数が多く、見逃すには美味しすぎる。
 だからこそ六郎はわざと逃がした。否、泳がせているのだ。

 三人まとめて潰すのが無理ならばいっそのこと、撃破は諦める。これは生き残りを賭けた《ゲーム》だ。最後に立っているのが勝者であって、撃墜数など関係ない。PDAや首輪を奪うのも魅力的だが、どうせ手に入っても自分のを含めて三つ。全体の4分の1。

 ならば優先して狙うべきなのは数の削減ではなく最大戦力の摩耗を狙うべきである。早い話が邪魔になりそうな強い人間こそ早く消し去るべき。
 そういう意味では狙ったのは直接襲撃したトロそうな女ではなく、得体の知れない着物女だ。

 こうしてコンクリの廊下を走っているのも、足枷である女が付いているせいで逃げられず、無駄に走らせて消耗させるため。
 馬鹿正直にこの逃走と追走を続ければ必ず向こうの方が先にスタミナが尽きる。成人男性でガタイのよい六郎よりも線の細い少女である着物女がスタミナがあるわけもない。
 消耗した所で一番の難敵である着物女が獲れれば良し。着物女が足枷を見捨てて逃げても、交戦することなくPDAは確実に一つは手に入る。それはそれで〈もう一つ〉の目的が果たせるから良し。

 早ければあと5分で結果が出る幸先のいい《ゲーム》の始まりに、鼻を鳴らして笑う六郎ではあるが、一つだけ見落としがあり一つだけ誤算があった。

 逃げ続けるでも見捨てるでもない、〈とある方法〉が存在するという事を見落としていた。
 そして足枷である初嶺未結は2分にも満たない逃走と追走ですでに心が折れかかり結果がもうすぐにも出るということ。







 未結の心は限界だった。
 みんなで解かり合えるかもしれないという希望も数秒で消え去った。もう無理だ。手を取りあえたと思った人間に殺されかけたのも、その人に追いかけられているということも、人を殺さないといけないという状況にあることすらも未結には耐えられなかった。

「もう、いや………置いていって………………!」
「………………」

 顔を伏せているから二人の表情はわからない。二人とも何も言わない。走る三人の靴音と背後から迫る靴音だけが聞こえる。
 口を開いたのは少年だった。

「……………わかりました。置いていきます」

 そう言われて、望んだことなのに何故か悲しくなった。








『ゲーム開始より06時間33分経過/残り時間66時間27分』

 第十七話 追走逃走―――――――――――――終了




 To Be Continued…………………………………………………………






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